水道業界の挑戦と努力、新たな取り組みで地域の結びつきを体現

こんにちは。石和設備工業でインターン生をさせて頂いている小澤杏慈と申します。

まず、前回のブログに関して沢山のフィードバックを本当にありがとうございました。今回も前回に引き続き、あたたかい目で見守ってくださると幸いです。

第1回、第2回に引き続き第3回のKAWAYA市もお手伝いさせていただきました。

今回の記事では、私が実際イベントに参加して感じたこと、このイベントを通して感じた水道工事業界に付きまとうマイナスなイメージや、隠された魅力について語っていけたらと思います。

1 第3回KAWAYA 市を終えて

2 水道屋さんが挑む変革とポジティブなイメージの構築

3 異国の視点、アメリカやオーストラリアで注目される配管工の魅力

4 KAWAYA市が示す水道屋さんの可能性

1 第3回KAWAYA市を終えて

KAWAYA市vol.3 ご来場ありがとうございました!

回数を重ねるごとに規模が大きくなってきました。私は両日とも金のトイレの隣にいることが多かった故、小さいお子様連れのお母さんやお父さんと談笑させていただく時間が多かったのですが、とても暖かい人ばかりでした。とはいえ遊んでいかれる方はお子様に限らず、思い出作りにと老若男女問わず沢山の方々が遊んでいってくださいました。

中には、最近ドバイから東京に越してきたばかりだという方も来てくださいました。どうやらKAWAYA市の前に所沢に来た際、偶然TOKROZAWA DESIGN WALKにチラシを手に入れて今日来ることを決めてくださったようでした。「こんな美しい催事が開かれているなんて!」と感動の声を共有してくださり、会話していくうちに国境を越えた人の暖かさに感動しました。

学生生活を淡々とこなしていたら経験できなかった貴重な経験でした。

今回で第三回を迎えたKAWAYA市でしたが、回を重ねるにつれての規模の変化や来場者数の増加など可視化された変化は勿論ですが、やりがいや人の暖かさなど目に見えない部分での感動を覚えました。

「普段はどんな会社なの?」と会社に興味を持ってくださる方や、「毎週やって欲しい」とKAWAYA市としての取り組みを高く評価してくださる方、個人としては、前回執筆させていただいたブログの感想をいただけたり、沢山の方に気軽に話しかけてくださったりと非常に嬉しい限りでした。

また、今回の新しい取り組みとしてKAWAYA夜を実施しましたが、想像の遥かに上を行くパフォーマンスでした。冬空の下、スティールパンの美しい音色と幻想的なリキッドライトが照らすインフラスタンドは街の水公衆トイレというより、名だたる観光名所の様な風情がありました。

2 水道屋さんが挑む変革とポジティブなイメージの構築

2日間に渡り、多くの出店者様やアーティストの方にご協力をいただきました。世間の方々から沢山のご意見を頂けると同時に、有難いことにインフラスタンドに対する取材もありました。

こうして様々な方から所沢や石和設備の変化に光を当ててくださる一方で、普段は街の水道屋さんとして働く我々が、こんなベントを開催することは異色中の異色なのだと痛感させられます。

水道業界に付きまとう3D(Dirty, Dangerous, Demanding)という印象を薙ぎ払う、そんなイベントだったのではないでしょうか。

実際、ドバイからお越しになった方は私たちの会社の事を知ったとき目を見開いて「Toilet Factory!?」と驚きの声をあげていました。正確には少し違いますが、彼がトイレに抱いているマイナスなイメージが、ここにきて日本のトイレに対するポジティブな印象に払拭できていたらとても嬉しいです。

3 異国の視点、オーストラリアやアメリカで注目される配管工の魅力

日本では敬遠されがちな職種ですが、アメリカやオーストラリアで実は配管工の人気が上昇志向にあることをご存じですか。

現在を働いている方や、まさに今学生の方は感じていると思いますが、日本は学歴が非常に重視される社会です。大卒、高卒、中卒で選べる職種が限られたり、あるいは学歴で値踏みされたりすることがあります。

しかし、現場系のお仕事は学歴を問わない場合も多いですが、代わりに非常に実践的な技能が必要です。

オーストラリアやアメリカで今挙がりつつある意見として、「高い学費を払って大学に行くくらいなら、訓練学校に行って早くから働いた方が良い。」と言う意見です。

大卒の方が将来の職業の幅が広がるとはいえ、大卒のサラリーマンよりも配管工や大工の方の生涯年収がはるかに高いらしく、将来的に見てもこういった職業に就くのも一つの手であると言えます。

因みにオーストラリア(TAFE内)で一番人気がある三大職種はCarpenter(大工), Electrician(電気屋さん), Plumber(配管工) です。

これらの仕事は憧れの「トレーズマン」Tradesman(熟練工)と呼ばれ、国からライセンスを得て営業している高給取りの人々なのです。

また、アメリカでは配管工が主婦と喋りながらちょちょいと水道の修理を済ませてしまう、ガテン系な見た目とのギャップが一部に人気に火をつけたという一面もあるそうです。

こういった業界に対するポジティブな考えが浸透されるのが待ち遠しいです。

シドニーにあるTAFE(職業訓練学校)

4 KAWAYA市が示す水道屋さんの可能性

KAWAYA市を通して、水道業界が持つポテンシャルと可能性を訴え、魅力を発揮していく姿勢が私に新たな視点を与えてくれました。

水道業界に新たな風を吹き込み、業界を根本からより良くしていこうと考える姿勢は私がこれまで見てきたどんな大人よりもかっこいいです。

水道業界が単なる水道修理やトイレ修理といったイメージを越えて、地域社会にポジティブな影響を与え続けている、それも普段は目にしない業界が。

市民の交流やコミュニケーションの場をインフラスタンドという自分たちの武器を中心にして提供する、本当に凄い事です。

私たちが今後目にする水道屋さんは、これまで以上にかっこいい存在になっていきそうです。

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