日常に学びを、まちに新しいつながりを


普段の暮らしに役立つ知識や体験を公衆トイレというちょっとユニークな場所で共有しました。


こんにちは、KAWAYA-DESIGNです!
今回の記事では、所沢の公衆トイレ「インフラスタンド」で初めて開催したイベント、クラス インフラスタンドのレポートをお届けします。

「クラス」という名前には、学びのある暮らし”を地域に届けたいという想いを込めました。
これまでの「KAWAYA市」は、年1回の大型イベントでしたが、もっと日常に近い規模で、親子や地域のみなさんが気軽に集まれる場をつくりたくて、このイベントを企画しました。

イベント概要

イベント名:クラス インフラスタンド

  • 日時:2025年3月1日(土)・2日(日) 10:00〜16:00
  • 場所:インフラスタンド(所沢市)
  • 主催:KAWAYAプロジェクト実行委員会
  • 後援:所沢市・所沢市教育委員会

テーマは 「学び」
大人も子どもも自由に楽しめる、小さな教室型イベントを目指しました。

イベントで体験できたこと

今回のクラス インフラスタンドは、親子で楽しめる“学び”をテーマに、多彩なプログラムを実施しました。

① ハダシランド(プレイパーク)
裸足になって、芝生や砂の上で思いっきり体を動かす「ハダシランド」。子どもも大人も一緒になって挑戦できる、シンプルだけど奥深い遊びの時間です。遊具や決まったルールはありません。自分で考え、仲間と工夫しながら遊ぶことで、自然と“やってみる勇気”や“相手と協力する力”が育まれます。
当日は、親子で競ったり、友達同士で新しい遊びを考えたりと、笑い声が絶えませんでした。

裸足になることで、土や草の感触をダイレクトに感じ、身体だけでなく五感も開放される体験となりました。

② 火起こし体験(焼き芋付き)

災害時に役立つ知識を、楽しみながら学ぶ「火起こし体験」

薪割りから火を起こし、最後はホクホクの焼き芋を味わうまで、一連の流れを親子でチャレンジしました。
中でも印象的だったのは、子どもたちがナイフや鉈を手にした瞬間。見ている親御さんの中には、少しドキドキした表情を浮かべる方もいましたが、最初にしっかり安全のコツを学ぶことで、「やってみたい!」という子どもたちの気持ちを応援できる時間に変わりました。
火がついたときの歓声や、焼き上がった芋をほおばる笑顔は格別でした。

③ AI塗り絵と夢のロードマップ

AIを活用して、自分の「なりたい未来」を描くワークショップ。

テーマは「将来なりたい職業への道」。子どもたちは最初、恥ずかしさや戸惑いから「サッカー選手」や「ケーキ屋さん」といった一言だけで終わってしまうこともありました。しかし、AIにイメージを伝えるためには“もっと詳しく”説明する必要があります。「どんなユニフォーム?」「どんな場所で働く?」と問いかけるうちに、少しずつ具体的なキーワードが増え、気づけば指示を出す表現力がぐんとアップ!
大人も一緒に参加し、「AIを使う」だけでなく「AIに伝える」という学びの奥深さを実感。子どもたちの未来が、少しだけカラフルに広がったひとときでした。

④ 刺繍お絵描き教室

Hariiiさんによる特別なワークショップ。子どもたちが描いた絵が、そのまま布に刺繍されていく体験は、まるで魔法のようでした。
描いた絵のデータが専用の刺繍機に送られ、針がリズミカルに動きながら一針一針を縫い上げていきます。「あ、線が出てきた!」「色が変わった!」と、子どもも大人も思わず身を乗り出し、大興奮。自分の描いたキャラクターや好きなものが、世界にひとつだけの刺繍作品として手元に残る喜びは格別です。
「これ、ママにあげる!」「カバンにつけたい!」と、完成した作品を手に笑顔を見せる子どもたち。

ものづくりの面白さと、自分のアイデアが形になる楽しさを伝える貴重な時間となりました

⑤ アートプログラム

広島からは障害者アートを支援する団体「Alkemix」さんが参加し、「誰もが表現できる」アートの可能性を共有する特別な時間に。さらに、この日のために青森から駆けつけてくれたのはアーティスト・對馬考哉さん。ライブで描かれていくダイナミックな線と鮮やかな色彩に、子どもも大人も息をのむほど見入っていました。
完成した作品は現在インフラスタンド内に展示中。訪れるたびに、この日の空気や熱気を思い出せる一枚です。さらに来場者には、對馬さんデザインのオリジナルアートシールをプレゼント。「お土産までアート」という粋な仕掛けで、イベント体験をより鮮やかに彩りました。

フードも楽しみのひとつ

学びだけじゃなく、食も大充実!
  • THE RAMBLING STANDのスマッシュバーガー(写真左)

  • COTORIDOのパリパリクレープ(写真中央)

  • リメナスコーヒーのスペシャリティコーヒー(写真右)

美味しいものを囲んで、来場さん達の会話も自然と広がっていました。

印象的な瞬間

今回の「クラス インフラスタンド」では、小さなイベントの中に、心を動かすシーンがいくつもありました。
子どもたちがTシャツに「たのしい」と書いてくれたこと
そのシンプルな一言に、このイベントの目的と価値がすべて詰まっているように感じました。(写真左)
遊具の頂上を目指して、怖さを克服した女の子
 その瞬間、周りから自然と大きな拍手が起こり、みんなで称える温かい空気が流れました。(写真中央)
對馬考哉さんによるダイナミックなライブアート
リズムに合わせて描かれるダイナミックな筆致、鮮やかな色彩。その場でしか味わえないライブ感に、子どもも大人も釘付け。(写真右)
こうした瞬間の積み重ねが、「クラス インフラスタンド」の価値そのものだと思います。

地域に学びと笑顔を届ける挑戦。次回も、もっとたくさんの“たのしい学び”を、この場所から生み出していきます。


焚火会で締めくくり

イベントの終わりには、焚火会を開催しました。
早稲田大学の教授や地元高校の先生、これまで一緒にまちづくりをしてきたTDW(TOKOROZAWA DESIGN WALK)の仲間たち、大企業や自治体、そして私たちのような小さな民間のプレイヤーが集いました。

普段はフォーラムや勉強会で形式ばった場面が多い私たちの関係も、火を囲めば自然とフランクに。
まちへの想いは立場が違っても、目指すところは同じ。
決められた仕事だけをしていたら出会えなかった人たちと、趣味や仕事、まちの未来を語る時間は、何よりの財産でした。

人と人の出会い、関係を深めるコミュニティこそ、まちづくりの本質だと、改めて感じています。
この焚火の火種から、また新しいプロジェクトが生まれるかもしれません。

インフラスタンドについて

  • 埼玉県所沢市にある、誰でも使える公衆トイレ

  • ベビーカーOK、オムツ交換台、Wi-Fi完備

  • 平日 8:30~18:00 / 土日祝 9:00~17:00

お気軽にご利用くださいね。

クラス インフラスタンドは、今後も定期開催を目指します。
最新情報は Instagram @infrastand

でチェックしてください!

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