その1 どうして災害トイレ計画が必要なのか


日本トイレ研究所が主催する

「災害時トイレ衛生管理講習会」を受けました


メディアでもあまり取り上げられない生理現象であるトイレの問題

東日本大震災では避難所のトイレを利用することをためらい水分を取らずにエコノミークラス症候群や

脱水症状等による震災関連死は全体の14%

講習では実際の被災地の写真をみてそこで起きた問題を確認する時間がありました。

汚れた下着と排泄物の山になったトイレ

使用禁止のトイレ入り口には避難所の机やイスで作られたバリケート

人は1日くらい食べる事は我慢できても排泄を我慢することは出来ないのです。

発災時トイレではどんな問題が起こるのか?

大きな災害が起きた場合の想定として 停電 断水 下水が流せない

この3つは想定するべきです。

1)停電について

通常よく言われているのは懐中電灯ですが

トイレに関してはランタンのように置いて周囲を広く照らすものが良いです。

タンクレストイレなど電動のものは必ず停電時の流し方がありますので

平時の内に予習しておくことも大事ですが

災害時においては下水道が使えるかの確認が済むまでは流さないでください。

マンション等の共同住宅では停電と共に水が出なくなる受水槽式と

屋上タンクが空になるまで使える高架水槽式に分かれます。

2)断水について

タンク式のトイレでは1回分の水がトイレタンクに溜められていますが

「トイレは流さない」が発災直後の基本となります。

下水道が通常通り使えることが確認できた場合はおふろの残り水や

学校などではプールの水を使いバケツを使ってトイレを利用します。

災害時に飲用できる水をトイレに流すことは考えづらいので

非常時でもトイレに流せるお水の種類を記載します。

・雨水

・川や湖の水(枯れ葉などの異物を取り除いたもの)

・井戸水

バケツや水を汲み上げる際のロープ等の用意があるとよいと思います。

汚物を流すのは大量の水が必要になります。

トイレが流せる場合でも断水時では使用済みトイレットペーパーなどは詰まりの原因になります

トイレに流さずに袋などに溜めておいて処理することが大事です。

又、断水時においても手指の消毒ができるようにアルコールなどの備えも必要になります。

水が無くても手指消毒が必要です。

3)下水が流せない

下水道が使えるのか?使えないのか??

結論からいえば発災直後では正確に把握することは困難です。

簡易的な判断として地盤沈下や液状化現象が周囲で起きていないかを確認することができます。

重力で流れる下水道は配管やマンホールに隙間があれば低いところにドンドン流れていくので使えてしまうからです。

配管やマンホールの隙間が汚水で埋まり下水道が満杯になった状態で

お風呂やトイレから汚水が逆流しはじめてやっと「下水が使えない」とわかるのです。

マンション等の共同住宅では下水道が破断や詰まり等で使えない状態になると

低層階の部屋に下水道が逆流してしまう為、特に注意が必要となります。

災害時に汚水の逆流で汚れてしまったトイレを使用できる状態に戻すことは難しいのでまず下水道は使わない。

管理組合や近隣住民と情報交換をして現状の確認を行う事がとても大切になります。

発災時のトイレ問題に備える

大きな災害が起きてしまった場合トイレが使えなくなる事を想定して準備をする必要がある事がわかりました。

発災直後より各自治体は地域の防災計画に基づき避難所の設営を行います。

水・食料・寝床の確保、トイレに関しては災害トイレの設置、

仮設トイレの運搬など機能するまでに早くても3日かかると言われています。

自助・共助・公助の割合としては 7:2:1

自治体職員はパニックの中、必死で避難所の運営をしています。

せめて要配慮者(高齢者・障害者・乳幼児・妊婦)に自治体の手が届くよう

発災直後は自分の身は自分で守る事が共助や公助につながります。

具体的なトイレの備え

(1)家族分の災害トイレ(携帯トイレ)7日分の備蓄

4人家族の場合では

4(人)×5(回)×7(日)=140個

(2)トイレットペーパー(1回の使用平均150㎝で想定)

4(人)×5(回)×7(日)=210m=7ロール ※1ロール30mの場合

(3)感染症を防ぐ為にアルコール消毒ウェットティッシュ

(4)使い終わった携帯トイレを保管する密閉できる入れ物

(衣装ケース・屋外用収納ボックス・蓋つきのゴミ箱)

災害が発生してから上記の備品をそろえるのは不可能です。

平時である今、わずかな備えをする事が自分や家族を守る行動になります。

今回講習を通して過去の災害を振り返る機会をいただき知らなかった事を学び

トイレの専門家としてやるべきことが1つ増えたように思います。

まずはみなさんに災害トイレの必要性を知り備えてほしいと思い

今回は大まじめにブログを書かせていただきました。

災害トイレの問題だけでなく様々な取り組みを行っています

日本トイレ研究所

さらに詳しく災害時のトイレ問題を知りたい方は

トイレ研究所HP内災害用トイレガイド

是非一度見てみてください。

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