頻繁に水を流して清掃するトイレに必要な工夫とは?


水に強いだけでなく、意匠性も高い木製建具をつくりたい


埼玉県所沢市でデザインリフォーム事業を営む「KAWAYA-DESIGN」です。

以前弊社では、所沢の鰻の老舗「みや川」さんのトイレを施工しました。

「みや川」さんの施工事例をご覧いただいた老舗和食店様から、この度トイレリフォームをご依頼いただきました!

今回ご紹介するのは、お客様が使用する1Fのトイレ。

店主のこだわりと、使い勝手・機能性を両立させるリフォームとなっています。

こだわりの清掃方法

今回のリフォームのテーマは「湿式清掃がしやすいトイレ」。

清掃頻度が高いため、床を水で洗い流せるようにしたいと店主からご要望がありました。

一見、汚れを水で洗い流す方がキレイになるように感じますが、実はその逆。

乾式清掃+洋式トイレに比べて、

湿式清掃+和式トイレの床の菌の繁殖は何と460倍

※TOTO調べ

意外ですが、トイレは乾式清掃が向いている場所なのです。

その旨をお伝えしましたが、やはり店主は湿式清掃がご希望とのこと。

今回はあえて、湿式清掃しやすいトイレ空間に取り組むことになりました。

供給不足との戦い

こちらの記事にも書いていますが、今は世界的な半導体不足に陥っています。

その影響はトイレや給湯器の製造にまで及んでいるのです。

トイレを待ち望むお客様にトイレをお届けできない……トイレを愛するトイレ野郎社長としても、心苦しい気持ちでいっぱいです。

今回も工事開始までにタンクレストイレが納品されないという事態に。

小便器やパーテーション、手洗い器を撤去したのに、大便器を撤去できない現実。

やむを得ず既存の大便器を残し、タンクレストイレが納品され次第、交換することになりました。

何とか年内に交換し、きれいなトイレで新年を迎えていただきたいと思っています!

顧客満足度120%を目指す

湿式清掃しやすいトイレ。

それを実現するには、さまざまな工夫が必要です。

今回一番の見せ場となるのが「建具」。

しかし、いくら防水のためとは言え、老舗和食店のトイレに色気のない既製品のパーテーションは設置したくありませんでした。

そこで建具屋さんへ相談し、木製の建具でも水気を吸わないよう、下部にステンレス板金を施しました。

和の風情漂う建具の上には、レール受けと装飾を兼ねた欄間を設置。

木製建具の色味を気に入ってくれた店主のために、着色はシンプルなクリア保護塗装で仕上げました。

後付けの造作建具で難しかった「鍵」は、タイルに埋め込むことで解決。

ミリ単位での調整が求められる作業です。

狭い間口でありながら全ての要望をクリアし、「匠の技」が結集した造作建具が完成しました。

さらに湿式清掃をしやすくするために設置したのが、手洗い器下の分岐水栓。

分岐水栓は湿式清掃に大活躍してくれるでしょう。

そして小便器、大便器は自動洗浄。手洗い器にはタッチレス水栓を採用。

これも清掃性の向上、衛生面の配慮に欠かせない工夫です。

手洗い器のタッチレス水栓は「カクダイ」。

タッチレス関連設備も納期遅延が多数あるなか、安定供給してくれました。

トイレが納入されないという困難にあいながらも、諦めずに全力を尽くす。

―それは僕が手掛けた仕事を見て、指名してくれたお客様への恩返しです。

そして「こんな風にしたい」「あったらいいな」を形にしたいというプロとしての情熱。

毎回協力してくれる大工さん、建具屋さんには感謝しかありません。

これからも顧客満足度120%を常に目指して「KAWAYA-DESIGN」は走り続けます!

Consult with us about any toilet

トイレにまつわることならお気軽にご相談ください

トイレにまつわることならお気軽にご相談ください

トイレで世の中をワクワクさせたい。
KAWAYA-DESIGN(石和設備工業)は単なる「空間」を新しい視点と確かな技術で
プロデュースできる水道工事会社です。